神学生時代、ある開拓教会で食卓を囲んでいると、目の前に座る年配の姉妹が私の顔をしげしげと見てこう言いました。
「あなた、もうちょっと顔をよく洗ったほうがよろしいかも。まだ黒いわよ。」
すると、「違いますよ。これはもともとです。洗って落ちる類ではありません。失礼ですよ。」とフォローする?隣席の姉妹。
(どっちも失礼じゃない???)
その時、ふと、神学校に入学する直前、東京で牧師をしていた祖父を弟とともに訪ねた時のことが思い出されました。
祖父はそれぞれに聖書の言葉をプレゼントしてくれたのですが、私には「ケダルの天幕のように・・・黒いけれども美しい(雅歌一章五節)」でした。
え?そこ?と当時は釈然としなかったのですが、今も釈然としないまま(笑)墨よりも黒き心なれど、雪よりも白く洗われたり♪と歌うのです。