「霊的な人」とか「肉的な人」という表現が使われることがありますが、私たちはその本当の意味を理解しているでしょうか？
１．霊的な人とは？
肉に従う者は肉に従うことを考えますが、御霊に従う者は御霊に属することを考えます(ローマ８：５)
「御霊に属することを求める人」すなわち「神の国と神の義を第一に求める人」こそが霊的な人です。その人の思いは常に天に向けられています。預言をしたり、癒やしをしたり、悪霊を追い出したりする人が霊的な人とは限りません（マタイ７：２１－２３）。
２．肉的な人とは？
彼らは・・・地上のことだけを考える者たちです。（ピリピ３：１９）
肉的な人は霊的な人とは真逆のことを求める人です。肉的な人には神の国（支配）や神の義はどうでもいいことです。彼らは自らの欲望を神とし、自らの義（善悪の規準）に従って生きます。クリスチャでもそのような生き方をしているならば「いつも学んでいるのに、いつになっても真理を知ることができない」（Ⅱテモテ３：７）状態になるのです。
３．霊的な人となるために
上にあるものを思いなさい。地にあるものを思ってはなりません。（ｺﾛｻｲ3:2)
神様は私たちが常に天（上）にあるものを思うことを願っておられます。その具体的実践のひとつが「キリストのことばを豊かに住まわせること」(ｺﾛ3:16)です。そのようにして、神のみおしえが、いつも自らの思いとなるようにするのです(詩篇119:97)。神のみことばこそが霊的な食物であり、これなしに私たちは霊的な人となることはできません。
説教者：高森恒喜師
（2019年3月17日礼拝説教の要約）
