神の約束は必ず実現します。しかし、その実現の仕方は人間の尺度で測れるものではありません。
１．人の視点と神の視点
マクペラの洞窟を・・・私の所有の墓地として、譲っていただけるようにしてください（創世記２３：９）
神はアブラハムに「カナンの全土を…与える」(創17:8)と語られましたが、アブラハムが所有したのは墓地として購入したわずかな土地だけ。人の個人的視点で見ると神は約束を違えられたと思うかもしれませんが、神の全体的視点で見ると、そうではないことが分かります。
２．霊的世界と肉的（物質）世界の誤差
エリヤはそこを去って･･･エリシャを見つけた（Ⅰ列王記１９：１９）
神はエリヤに３つのことを命じられました。①ハザエルをアラムの王とせよ②エフーをイスラエルの王とせよ③エリシャを預言者とせよ。しかし、エリヤは③しかしていません。残る①②はエリシャによって成されました。また具体的に油を注いで任命したわけではありません。神の言葉は成りましたが、その実現の過程には誤差があったのです。
３．「個人主義」ではなく「全体主義」
教会を成長させるために、それを・・・求めなさい（Ⅰコリント１４：１２）
「神の約束のことば」は必ず実現します。しかし、それが私たちの思うように実現するかどうかは分かりません。自分が生きている間には、具体的な約束の実現を見れないかもしれません。自分の成長と利益だけを求める個人主義的な考えをしているならばつまずいてしまうでしょう。教会の成長と利益を求める全体主義を身につけることも大切です。
説教者：高森恒喜師
