「あなたの伯父さんね、何か吟味している時の顔、大仏さんみたいなのよ。」
そう言って、ふふふっ、と笑う母。
伯父も父母と同じく牧師だったので
「お母さ~ん、牧師に大仏さんはないでしょ~。」
と、そんな会話を交わしてから、しばらくして。
その伯父が入院中の母を見舞いに来てくれたのです。
最初は互いの近況をにこやかに話していた母と伯父だったのですが、自分たちの教会で最近起こっている不思議な現象について母が話し始めると、伯父の表情が一変しました。
それは、思っていた以上に大仏さんでした。
私は思わず笑いそうになってそれをこらえるのが大変で大変で・・・
ともあれ、何事も吟味することは大切。健全な信仰と盲信は全く違うものです。