Nichinan Chapel

飫肥杉香る礼拝堂 日南チャペル

偶像に捧げた肉について

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テキスト@Ⅰコリント8:1-13他 高森恒喜牧師
偶像への供物は食べてもいい?悪い?その聖書的根拠は?

1.原則、偶像への供物は食べても問題ない

(偶像に捧げられた)肉を食べなくても損にはならないし、食べても特にはなりません(Ⅰコリント8:8)

偶像の神は実際には存在しないと聖書は教えます(Ⅰコリント8:4)。どんなに意匠をこらした仏像であっても、それは石や木にしか過ぎません。石や木の前に置かれた食物を食べたところで、どうということはないのです。ですから、供物を食べること自体は問題ではありません。

2.偶像への供物を食べてはならない場合

疑いを抱く人が食べるなら、罪ありとされます。なぜなら、それは信仰から出ていないからです(ローマ14:23)

供物を食べてはならない場合もあります。それが罪ではないとの明確な確信がない人は食べてはいけません。また、食べても問題ないとの明確な確信がある人でも、自分が食べることによって、確信のない人もそれにつられて一緒に食べる可能性がある場合は避けるべきです。

3.偶像の背後には悪霊が存在する

神にではなくて悪霊に献げられている(Ⅰコリント10:20)

 偶像の供物を食べても問題ないと言えど、それは積極的に偶像と関わることを許しているわけではありません。偶像の背後にある悪霊の存在を忘れてはいけません。ただコリントにおいては市場に出回っている肉の中には偶像に捧げられた肉も含まれていたという事情もあり、食べる時にそれをいちいち気にしなくてもいいよとパウロは教えたのです。

(2021年2月7日の礼拝説教要約)