イエス様の公生涯に先立ち、福音の先駆者として遣わされたバプテスマのヨハネ。彼はどのような人物だったのでしょう(マルコ1:1-8)
1.荒野で叫ぶ声
見よ。わたしは、わたしの使いをあなたの前に遣わす。彼はあなたの道を備える。荒野で叫ぶ者の声がする...(マルコ1:2-3)
バプテスマのヨハネは初臨(しょりん)のキリストのために備えをする者として遣わされました。同様に教会は再臨(さいりん)のキリストのために備えをする者として遣わされています。また、バプテスマのヨハネが「荒野で叫ぶ者の声」として、イエス様のことを何よりも「聖霊によってバプテスマを授ける方」と紹介したことを覚えるべきです。
2.悔い改めのバプテスマ
バプテスマのヨハネが荒野に現れ、罪の赦しに導く悔い改めのバプテスマを宣べ伝えた(マルコ1:4)
「悔い改めなさい。天の御国が近づいた」との言葉をもって、バプテスマのヨハネの働きは始まりました。それは「自らが罪人であることを認めなさい」ということです。自分が罪人であることを認めることはとても重要なことです。自分が罪人であることを認めなければ、自分が救いを必要としている存在であることを知ることはできません。
3.エリヤの再来
ヨハネはらくだの毛の衣を着て、腰に革の帯を締め、いなごと野蜜を食べていた(マルコ1:6)
イエス様が「エリヤはもうすでに来た」(マルコ9:13)と言われました。「見よ。わたしは、主の大いなる恐るべき日が来る前に預言者エリヤをあなたがたに遣わす」(マラキ4:5)との預言はバプテスマのヨハネに成就したのです。そのことを知ってか知らずか、ヨハネの風貌は預言者エリヤのそれを彷彿とさせるものでした(Ⅱ列王1:8)
(2022年6月5日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)