イエス様は「互いに愛し合いなさい」という昔からの古い命令を、新しい命令として、再度、与えられました。どのような点において新しいのか？考えてみましょう。
１．今までになかった
わたしはあなたがたに新しい戒めを与えます...わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい（ヨハネ13：34）
「新しい」という言葉には「今までになかった」という意味があります。古い命令では「自分自身のように」隣人を愛することが命じられていましたが、新しい命令では「イエス様が私たちを愛されたように」隣人を愛することが命じられています。この点において、イエス様の「互いに愛し合いなさい」との命令は新しくなっていると言えるでしょう。
２．新品、綺麗な
キリストが教会を愛し...ご自分を献げ...そうされたのは...教会を...聖なるものとするため...しみや、しわ...が何一つない...（エペ5：25〜27）
「新しい」という言葉には「新品で綺麗な」という意味もあります。それは「しみや、しわ...が何一つない」という一文の印象と合致します。イエス様はそのような意味で教会を、すなわち、私たちを新たにされました。それはイエス様の愛による刷新でした。私たちが新しい命令を守ることにより教会は「清純な処女」（Ⅱコリ１１：２）となるのです。
３．希望にあふれた
見よ、わたしは新しいことを行う。今、それが芽生えている。あなたがたは、それを知らないのか（イザヤ 43： 19）
「新しい」という言葉の中には「希望」の印象を見出すことができます。例えば「新しい人生」と「希望に満ちあふれた人生」とを同義に捉える人も少なくないはずです。神様はイエス様によって私たちを新しくし、新しい人生を踏み出させてくださっているのです。私たちの信仰の目が開かれる時、私たちの人生は希望に満ちあふれることでしょう。
(2022年12月4日の礼拝説教要約 説教者：高森恒喜牧師）
