聖書箇所:マルコの福音書2章1-12節
イエス様が罪を「赦す権威」を持っていることの意味を確認しましょう
1.罪を赦す権威
人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを、あなたがたが知るために── マルコ2:10
マルコの福音書2章1節から12節「中風の人の癒し」の記事からの説教は、中風の人を連れてきた4人の信仰に焦点が当てられることが多いかと思います。ただ、この記事が最も伝えたいのは「イエス様が赦す権威」を持っておられる方であるということです。また、この記事だけではなく、聖書全体がそのことを伝えようとしています。
2.神であるイエス
神...のほかに、だれが罪を赦すことができるだろう...マルコ2:7
イエス様が中風の人に「子よ、あなたの罪は赦された」と言われた時
居合わせた律法学者らはその言葉に「罪を赦す権威」を持つ方、すなわち「裁き主」は唯一の神だけ。そんなことを言うなど、自分を神と等しくすることだと憤慨しました。しかし、事実、イエスは「裁き主」すなわち「神」だったのです。私たちはそのことを信じてはじめて、神の言葉は私たちのうちに生きて働く力となることを覚えましょう。
3.霊的必要と物資的必要
起きなさい。寝床を担いで、家に帰りなさい。マルコ2:11
イエス様は癒しを求めに来た中風の人に、まず「あなたの罪は赦された」と言われました。彼は赦しを求めていないにも関わらずです。そして、その後、癒しのわざを行われました。このことはイエスがまず中風の人の霊的必要を満たし、その後、肉的必要(物質的必要)を満たされたと捉えることができます。イエス様は私たちの霊肉ともに、その必要を満たしたいと願っておられるお方です。
(2024年4月21日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)