聖書箇所:マルコの福音書2章18節ー22節
イエス様が断食をされない理由は何だったのでしょう?
1.なぜ、断食をしないのですか?
ヨハネの弟子たちやパリサイ人の弟子たちは断食をしているのになぜあなたの弟子たちは断食をしないのですか。マルコ2:18
イエス様と弟子たちが行く先々で、もてなしを受け、食べたり飲んだりして、一向に断食をする様子がないのを見て、ヨハネの弟子やパリサイ人たちは「なぜ、断食をしないのですか?」と尋ねました。彼らの信仰生活には断食が不可欠だったからです。ヨハネの弟子たちは戸惑い、パリサイ人たちは、イエス様のことを大食いの大酒飲みと嘲りました。
2.断食の本質を見失った人たち
あなたがたが断食をするときには、偽善者たちのように暗い顔をしてはいけません。彼らは断食をしていることが人に見えるように、顔をやつれさせるのです。マタイ6:16
断食をしないイエス様たちを馬鹿にしていたパリサイ人たちでしたが彼らは断食の本質を見失っていました。彼らは「断食」を自分たちを誇るための手段にしていたのです。イエス様は彼らのことを「偽善者」と呼ばれました。彼らは神にではなく、自分に栄光を帰していたのです。
3.断食をしない理由
花婿に付き添う友人たちは、花婿が一緒にいる間、断食できるでしょうか。マルコ2:19
イエス様はご自身が地上にいる間は「婚礼の祝宴」の時である。だから、断食をする必要はない、と言われました。私たちはここに、イエス様が再び来られた時に実現する「永遠の婚礼の祝宴」の予型(よけい)を見るのです。そして、私たちはその婚礼に招かれている者なのです(黙示19:9)。私たちはその日に備えなければなりません。
(2024年5月5日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)