Nichinan Chapel

飫肥杉香る礼拝堂 日南チャペル

弱き者とともに

聖書箇所:ルカの福音書2章8節~20節

ルカの福音書の一つの特徴として、特に社会的弱者に焦点が当てられていることがあげられます。その視点から、神様の恵みやご計画について考えていきましょう。

1.弱き者に福音を

羊飼いたちが...羊の群れの夜番をしていた。すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らした... ルカ2:8~9

神がキリスト誕生の知らせをまっさきに告げ知らせたのは、王でもなく、学者でもなく、お金持ちでもありませんでした。地位も名誉も財産もない一介の羊飼いたちだったのです。マタイの福音書では「心の貧しい者は幸い」と記されているところを、ルカはあえて「貧しい者は幸い」と記したことの意味が、ここにあると考えることもできます。

2.弱き者に平和

 「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」ルカ2:14

 「みこころにかなう人」とはどのような人たちのことでしょう?それは「貧しい者、霊の砕かれた者、わたし(神)のことばにおののく者」です(イザ66:2)。そして、そのような人々に神の平和があり、そのような人々をとおして神の栄光が現されるのです。だからこそ「みな互いに謙遜を身に着け」(Ⅰペテ5:5)る必要があるのです。

3.弱き者に召命を

羊飼いたちは、この幼子について自分たちに告げられたことを知らせた。ルカ2:17

羊飼いたちは、真っ先に福音を伝えられ、真っ先に福音を伝える者となりました。私たちは一番最初に福音を伝えられた者ではありませんがまだ福音を知らない人にとっては、先に福音を伝えられた者であり、また、「全世界に出て行き、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい」(マコ16:15)との命を受けている者であることを覚えましょう。

(2024年9月8日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)