一瞬しか登場しないのに、印象に残る聖書の登場人物っていませんか?
私にとってのそれはパルティエル。
サウル王は自らの暗殺計画に気づき逃亡したダビデの、妻であり、また自分の娘であるミカルをパルティエルに妻として与えたのです。
ミカルにとっては不本意、パルティエルにとっては晴天の霹靂。
しかし、その後の夫婦関係は決して悪くなかったのではと推測できるのが、サウル王の戦死後、帰還したダビデが妻ミカルを取り戻す場面です。
「彼女の夫(パルティエル)は泣きながら彼女の後を追って・・・来た」(Ⅱサム3・16)。この一文、様々なことを読み取ることができますね。
で、読む度、私自身がパルティエルになった気分になり、切なく悲しくなるのです。