聖書箇所:マルコの福音書6章6節‐13節
イエス様は十二弟子を派遣する際、持ちものについて、また宣教地での滞在先について、また、宣教地を去る際について、命じられました。
1.何も持つな
そして、旅のためには、杖一本のほか何も持たないように、パンも、袋も、胴巻の小銭も持って行かないように...マルコ6:8
「自分の財産すべてを捨てなければ...わたしの弟子になることはできません。」(ルカ14:33)と語られたイエス様は、十二弟子を派遣する際、弟子たることを身を持って証しさせるため、着の身着のままで出ていくことを命じられました。そして、彼らは「神の国と神の義を求め...すべてそれに加えて与え」(マタ6:33)養われる神を体験したのです。
2.滞在先を変えるな
また、彼らに言われた。「どこででも一軒の家に入ったら、そこの土地から出て行くまでは、その家にとどまりなさい。マルコ6:10
宣教に遣わされた弟子たちは滞在先としてふさわしい家をよく調べて選択するよう命じられていました(マタ10:11)。このことも安易に滞在先を変えてはならない理由の一つだったのでしょう。私たちも自身が神の家として、宣教地の拠点となっていることを覚えるとき、自らをよく調べ、ふさわしい状態にあるかどうかを吟味することも大切です。
3.足のちりを払い落とせ
あなたがたの言うことを聞かない場所があったなら...出て行くときに...証言として、足の裏のちりを払い落としなさい。マルコ6:11
「足のちりを払う」という行為は相手を「異邦人(神を拒む人の象徴)」とみなす行為であるとともに「大きな責任から免れる」ことを象徴する行為です。私たちは福音を語ることによって、人々を悔い改めに導くまでが自分の責任であると思ってしまうことがありますが、福音を伝えることが私たちの責任であり、悔い改めは聞いた人の責任です。
(2024年11月3日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)