Nichinan Chapel

飫肥杉香る礼拝堂 日南チャペル

黄金、乳香、没薬

聖書箇所:マタイによる福音書2章1-12節
 この物語は、イエス・キリストの誕生とそれに続く東方の博士たちの訪問を描いています。このところをとおしてイエス様について、また、博士たちの信仰に学んでいきましょう。

1. 異邦人への救いの約束

「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちは...礼拝するために来ました。」(マタイ2:1-2)

東方の博士たちは異邦人でありながら、メシアの到来を認識し、礼拝するために遠路はるばる訪れました。これは、イエス様の誕生が単にユダヤ人のためだけでなく、全人類のための出来事であることを示しています。また、私たちは東方の博士たちが神の言葉を堅く信じ、慕い求め、その実現を待望する姿勢にも多くを学ぶことができます。

 2. 神の導きと人間の応答

すると見よ。かつて昇るのを見たあの星が、彼らの先に立って進み、ついに幼子のいるところまで来て...とどまった。」(マタイ2:9)

神は星という特別なしるしを用いて博士たちを導きました。彼らはこの導きに従順に応答し、喜びをもってイエス様を礼拝するために来ました。一方、ヘロデ王は同じ知らせを聞いて、恐れと敵意を示しました。神の御心を求めて生きる人と、自分の欲望を満たすことを求めて生きる人の神の啓示に対する異なる反応が浮き彫りにされています。

3. イエスの神性と王権の象徴

「それから家に入り...ひれ伏して礼拝した。そして宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。」(マタイ2:11)

博士たちが捧げた贈り物は、イエスの特別な身分を象徴するものとして捉えることができます。黄金は王権を、乳香は神性を、没薬は将来の受難を表しています。またこれらの品物はイエス様に関する霊的証言であるばかりでなく、イエス様がエジプトに避難生活をする上での資金ともなったことでしょう。

(2024年12月22日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)