散歩道の梅のつぼみがほころび始めました。
しばらくすれば、その蜜を求めて、メジロたちが飛び交う光景を目にするでしょう。
凍てつく朝でも、春の訪れを感じさせ何とはなしに嬉しくなる光景。
同時に切なくもなる。
それは飼っていたメジロを不注意から死なせてしまった幼少期の出来事が想起されるから。
そんな私の思いを知ってか知らずか、一匹の三毛猫が、少し早いですが、どうぞお納めくださいとメジロを咥えて持って来るように。
数ヶ月ほど前から世話をしている半野良です。
骸(むくろ)を私の前にそっと置き、嬉しいか? と見上げます。
嬉しい、でも、悲しい。
生きる、でも、死ぬ。
私たちは戸惑います。
しかし、その全てが、主の御手の中にあるのです。