聖書箇所:マルコの福音書8章1節~10節
五千人給食の奇跡とは別に、イエス様は四千人給食の奇跡をされました。そこにある違いに目を留めつつ、神のメッセージを読み取っていきましょう。
1.異邦人の多く住む地域
イエスは再びツロの地方を去り、シドンを経て、デカポリス地方側のガリラヤ湖へ来られた。マルコ7ː31
七つのパンで四千人給食をした奇跡は、五千人給食の奇跡とは異なり、異邦人の多く住む地域で行われたと考えられます。イエス様はフェニキアの女性に「まず子どもたちを満腹にしなければ」(マルコ7:27)とイスラエルの救いを優先されることを明言されましたが、異邦人の救いのことも決してお忘れになることはありませんでした。
2.三日間ともにいた
かわいそうに、この群衆はすでに三日間わたしとともにいて、食べる物を持っていないのです。マルコ8ː2
四千人給食の奇跡の際は、その直前、すでに民たちはイエス様と三日の時を過ごしていました。私たちはここに多くの異邦の民の霊的な飢え渇きを見出すことができます。「渇いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい」(ヨハネ7:37)とイエス様は言われました。私たちが主のくださる聖霊に満たされたいと願うなら、渇きが必要です。
3.七つのパン、七つのかご
七つのパンを取り... 配るようにと弟子たちにお与えになった...余りのパン切れを取り集めると、七つのかごになった。マルコ8ː6〜8
「7」という数字は「完全」「世界」「聖め」の象徴としても捉えることができます。イエス様はユダヤ人だけではなく、異邦人を含む、全世界の贖い主として、地上に来られました。今や、私たち異邦人もイスラエルの民と同じく聖徒として神の前に立つことが許されているのです。そして、新しい天と新しい地を待ち望む者とされているのです。
(2025年3月2日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)