英語を日本語化した言葉で、初めて耳にした言葉は
「トラブる」。
母教会での夕拝、証の時間のことでした。
ある姉妹が
「実は、先日、義理の母とトラブってしまって」
と話し始められたのです。
トラブる?
トラブルがあってではなく、トラブる?
その言葉に引っかかってしまい、その後の話は全然耳に入ってこず、
その語感に新鮮さを覚えつつも、
けしからん! もっと日本語を大切にしなさい!
と思ったものです。
あれから三〇年。比較にならないほど多くのカタカナ語、和製英語が巷にあふれる昨今。
もう、けしからん! などとは思いませんし
「イエス様なんて言い方はダサい! ジーザスと言うべきだ!」
と荒ぶっていた人の顔も思い出せません。