聖書箇所:マルコの福音書9章2節~8節
どうして、ペテロとヨハネとヤコブがイエス様の変貌の奇跡に立ち会うことが許されたのか? を考察しながら、キリストの証人としてのあり方を学びましょう。
1.証人として
それから六日目に、イエスはペテロとヤコブとヨハネだけを連れて、高い山に登られた。マルコ9:2
どうして、ペテロとヤコブとヨハネの三人の弟子たちだけを同行させたのでしょう? そこには証人として必要な人数という意味もあったでしょう(申19:15)。同時に神はご自身と親しく交わる者に福音を知らされる(詩25:14)という事実も読み取ることができます。証人として選ばれている者は、常に神の近くにいることが求められるのです。
2.エリヤとモーセ
また、エリヤがモーセとともに彼らの前に現れ、イエスと語り合っていた。マルコ9:4
イエス様が変貌されたこと。さらに、預言者を象徴するエリヤ、また律法を象徴するモーセが現れたこと。それは、律法と預言者(聖書)をとおして示された神の約束を完成するメシアこそ、ナザレのイエスであることを示す出来事でした。三人の弟子たちはこの出来事の意味を明確には理解できませんでしたが、信仰の確信を深めたことでしょう。
3.彼の言うことを聞け
そのとき、雲がわき起こって彼らをおおい、雲の中から声がした。「これはわたしの愛する子。彼の言うことを聞け。」マルコ9:7
「雲がわき起こって」とありますが、雲は神の臨在を象徴といえるでしょう。そして、その臨在の中で「イエスが神の御子」で「私たちの主キリスト」であることが明らかにされたのです。私たちは神の証人となるためには神の臨在の中で過ごし、その中で神の栄光を目の当たりにし、神の御声を聞く必要があるのです。
2025年5月18日の礼拝説教要約(説教者:高森恒喜牧師)