子どもの時分から時々思うこと。
それは
「あの人の目から見たら、世界はどう見えているのか?」
です。
たとえば妻の目で見たら、自分が見ているのとはかなり違う世界が広がっているのだろうなと。
その世界の中で、自分はどう見えているか?
とも。
自分の見える世界での主人公は自分ですが、主人公であるはずの自分は、自分の姿を見ることはできません。
見たことがあると思っても、それは鏡に、また写真に映る姿。
自分の生の姿ではない。そこに醸し出される雰囲気などを客観的に体験しているわけではないのです。
実は、自分のことを自分が一番知らない。
その事実を念頭に置くことは、謙遜という品性に結びつく可能性があるかもしれないし、ないかもしれません。