
歴代誌第二20章1節~23節
攻め寄せるモアブとアンモンの連合軍が目前に迫る中、窮地に陥ったヨシャファテ王は「どうすればよいのか分かりません。ただあなたに目を注ぐのみです」(Ⅱ歴20:12)と神に助けを求めました。すると、神は預言者をとおして、「これはあなたがたの戦いではなく、わたしの戦いである」と激励し、勝利を信じて出陣せよと命じられたのです。その神の言葉に対する応答としてヨシャファテたちが取った行動が「賛美する者たちを任命し、彼らを軍の最前列に立たせること」でした。
軍隊を鼓舞し、その士気を高めるために音楽を用いることはあるでしょう。しかし、賛美の歌い手を軍の最前列に立たせるのは、ありえない布陣だったと思われます。普通に考えると、全く意味のない、愚かなことのように思えます。しかし、神の前にひれ伏し、断食し、祈り続け、神に助けを求め続けたヨシャファテとイスラエルの民は、何よりもまず神を礼拝すること、これこそ勝利の鍵である、そう信じたのです。
実際、任命された賛美の歌い手が賛美を捧げ始めた時に、神は敵が同士討ちをするように仕向けられました。つまり、礼拝が霊的世界に影響を与え、それが肉的(物質)世界に影響を与えたわけです。この原理原則は今も変わりません。私たちが礼拝を捧げる時、神に感謝と賛美の声をあげるとき、神はあなたの敵、日夜私たちを滅ぼそうとつけ狙う、悪魔と悪霊たちを打ち破ってくださるのです。
クリスチャンとしての勝利は、私たちの日々の礼拝にかかっているのです。だからこそ、私たちは神に賛美と感謝を捧げることを決してやめてはならないのです。
2025年10月12日の礼拝説教要約(説教者:高森恒喜師)