え?これってあのチャンさん?
記事の写真に面影を残す50代男性…
彼と会ったのは30年前、訳あって短期滞在していた拡大宣教学院にて。
会った初日、外国訛りの日本語で
「悩みがあるって?言え!全部言え!オレが聞いてやる!」
と、鬼の形相で迫られたのが昨日のことのよう。
その時は戸惑うばかりでしたが、10歳の時戦火を逃れ、ひとりベトナムから難民として来日した彼。私とは比較にならない悩みを抱えていたはず。
優しい人でした。同時に常に内に怒りを抱えている人でした。
しかし年を経て、自らの難民としての体験を語るその顔は穏やかで、私は思いがけず彼の安否を知ることができたことを嬉しく思うとともに、その表情に深く安堵したのです。