Nichinan Chapel

聖書の言葉、説教要約、小随想

聖書人物

ヨエル

【ヨエル】紀元前五世紀頃、南ユダ王国で活躍した預言者。その出自は明らかではないが、エルサレム生まれで、祭司の家系という説がある。ヨエル書は彼の優れた詩才が存分に生かされた書とされる。彼は神の計画、聖霊の注ぎ、そして、主の来臨を預言した。

オバデヤ

【オバデヤ】紀元五世紀頃、バビロン捕囚後の預言者。名前の意味は「神のしもべ」。彼の出自は全く不明。彼の名が冠せられるオバデヤ書は旧約聖書の中で最も短い書巻である。その内容はエドム人に対する裁きの預言。エドム人はヤコブの双子の兄弟エサウの子…

アモス

【アモス】前七七五年から前七五〇年頃に北イスラエル王国で活動した預言者。名前の意味は「重荷を負う」。出身地はエルサレムから南へ一〇キロほどに位置するテコアという村。彼はもともと牧者であり、農夫であったが、その中から神の預言者として召された。

ヨエル

【ヨエル】紀元前5世紀頃に南ユダ王国で活動した預言者。出自は不明。祭司の家系でエルサレム生まれとの説がある。彼の著作ヨエル書はその内容、文体、構成において特に優れていると評価される。聖霊降臨の預言者として使徒2章のペテロの説教にその名前が…

預言者ホセア

【預言者ホセア】紀元前八世紀ごろに北イスラエル王国で活動した預言者。その出自は明らかではない。知識階級説、農耕者説、パン焼き説等があるらしい。ホセア書の冒頭「行って、姦淫の女と姦淫の子らを引き取れ」と、象徴的行為による預言を命じる神の言葉…

キュロス

【キュロス】 キュロス2世。メディアとペルシヤの王。在位、前五五九年~五二九年。捕囚のユダヤ人にエルサレムを再建するように命じた。その名前は第二歴代誌、エズラ記等にも登場。イザヤ書では「わたし(神)の牧者」(44・28)「油注がれた者」(4…

ダレイオス

【ダレイオス】ペルシャ帝国の王。ダレイオス一世。彼はダニエルを気に入り、重用していたが、それを妬んだ大臣たちの奸計(かんけい)により、自らダニエルを獅子の穴に投げ込むよう命じざるを得なくなる。しかし、神はダニエルを守り、王は大臣らを獅子の…

ベルシャツァル

【ベルシャツァル】新バビロニア帝国の王。ネブカドネツァル王の息子。彼が大宴会を開き、あるまじきことにエルサレム神殿にあった金の器で酒を飲み偶像を礼拝していた時、忽然と人の指が宙に現れ、壁に帝国の滅亡を預言する短い文章を書いた。そして、王は…

ハナンヤ、ミシャエル、アザルヤ

【ハナンヤ、ミシャエル、アザルヤ】バビロン王に仕える者として捕囚の民から、ダニエルと共に選ばれたハナンヤ、ミシャエルアザルヤ(シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴ)。彼らは偶像を拝むことを拒み、火の炉に投げ込まれるも、神に守られ、全くの無傷…

ダニエル

【ダニエル】三回に分けられるバビロン捕囚の第一回の捕囚民としてバビロンに連行された。バビロンの王がユダヤ人の王族、貴族出身で優秀な人物を王宮に召しいれる際、彼はそのひとりとして選ばれ、ある時、王の夢を解き明かしたことによって高位に就くこと…

エゼキエル

【エゼキエル】エルサレムで祭司として仕えていた人物と思われる。バビロンに捕囚されてからは、ケバル川のほとりで他の捕囚の民とともに一般人として生活していた。彼が神から預言者としての召しを受けたのは捕囚の身となって五年後。彼は二十二年間、神の…

預言者エレミヤ

ユダの王ヨシヤの治世の十三年目、前627年に神より預言者としての召しを受けた。その時、彼は二〇歳頃だったと思われる。彼はエルサレムの陥落とイスラエルの民のバビロン捕囚を預言したため、民は彼を偽預言者呼ばわりした。エジプトの地で没したと考え…

預言者イザヤ

【預言者イザヤ】紀元前八世紀後半、南ユダで、ウジヤ王、ヨタム王、アハズ王、ヒゼキヤ王の時代に活動した預言者。紀元前七五六年頃、エルサレムで生まれ、二〇代半ばに神の召命を受けた。聖書では、特にヒゼキヤ王に近い預言者として登場する。伝統的にイ…

レムエル王

【レムエル王】「マサの王」とされるが、彼の名は箴言三一章の表題部分にのみ登場するだけ。素性は全く分からない。三一章前半は母親の彼に対する助言という体で記され、正しい裁きをしろ!酒と女に溺れるな!と厳しくも愛情にあふれる。後半は「しっかりし…

ヘマン

【ヘマン】エドトン、アサフとともに聖歌隊の指揮者として選ばれた人物。エドトン、アサフらと同様彼自身、歌うたいであり、奏者であり、王の背先見者と呼ばれた。彼には十四人の息子と三人の娘がいた。彼の名が表題に含まれる詩篇は詩篇八八篇である。

アサフ

【アサフ】(Ⅰ歴代十六、二五章)エドトン、ヘマンとともに、ダビデ王によって聖歌隊の指揮者のひとりとして任命された。詩篇には彼の名が表題に含まれる詩篇が全部で十二篇収められている。バビロン捕囚の帰還者のリストには子孫であるアサフ族の歌い手とし…

エドトン

【エドトン】ダビデ王により、アサフ、ヘマンと共に聖歌隊の指揮者として任命された。「竪琴に合わせて主をほめたたえ、賛美しながら預言」(Ⅰ歴25・3)し「王の先見者」とも称される。表題に彼の名が記される詩篇は三九、六二、七七篇。六人の息子も父の…

エリフ

【エリフ】(ヨブ記三十二章ー三十七章)苦難の中に投げ込まれたヨブを訪ねて来た三人の旧友は恨み節のヨブを叱咤するも、ヨブが頑なに受け入れないため黙ってしまう。そこで口を開くのが、それまでその存在さえ紹介されていなかった若者エリフ。彼がヨブの…

ヨブ

【ヨブ】神をして彼ほどの信仰者はいないと言わしめた人物。サタンはヨブの信仰は偽りだと、大富豪だった彼の全財産、家族、また健康を奪う。最初は敬虔に振舞っていたヨブだったが、長引く試練に負の感情をぶちまけるように。しかしそこで彼は偉大なる神と…

エステル

【エステル】捕囚の地でペルシャ王に見初められ、王妃となったユダヤ人女性。王に重用されていたアガグ人ハマンがユダヤ人滅亡をはかった際は、養父モルデカイの「このためにこそ、あなたは王妃になったのだ」との進言により、自らの命をかけ、王に歎願し、…

ネヘミヤ

【ネヘミヤ】バビロン捕囚民のひとり。ペルシヤ王の献酌官として仕えていたが、エルサレムが荒廃しているとの報に憂い、王の許しのもと、イスラエルに帰還。エルサレムの城壁の補修を指導。また、安息日厳守、民族的純潔の保守の徹底等々霊肉両面におけるエ…

エズラ

【エズラ】祭司であり律法学者であった彼は、バビロン捕囚からイスラエルに帰還した人々の中で霊的指導者として活躍した。彼は民の中にある異教的習慣を取り除くべく、聖書に基づいて、特に異国人との婚姻関係を解消することを命じた。エズラ記だけでなく歴…

ヤベツ

ユダの子孫の、ほぼ名前だけが書き連ねられる箇所で、彼の名前は短いエピソードとともに記される。そのエピソードとは彼が「大いに祝福してください」と祈った時、神がそれを叶えられたというもの。私たちも祝福の基となるべく大いなる祝福を求める者となり…

シャルマネセル

【シャルマネセル】北イスラエル王国を滅亡させたアッシリヤ帝国の王。帝国にはシャルマネセルの名を冠する王は5人存在したが、聖書に登場するのはシャルマネセル5世でプル王(Ⅱ列十五・十九)の息子。治世は5年だった。ホセア書一〇章一四節の「シャルマ…

ゼデキヤ王

【ゼデキヤ王】南ユダの王。二十一歳で即位。在位は十一年間。バビロンの傀儡(かいらい)政権であったが、治世の九年目にバビロンに反逆。預言者エレミヤにそれは神の御心ではないと咎められるも、ゼデキヤ王はそれに聞かず、結局、彼がユダ王国の最後の王…

エホヤキン王

【エホヤキン王】南ユダの王。十八歳で即位。在位はわずか三ヵ月だが、その間、神の前に悪を行った。結局彼も父と同じくバビロンに捕らえ移されることになるが、それから三十七年後、バビロン王の行為により、牢獄生活から解放され、その後はバビロン王の保…

エホヤキム王

【エホヤキム王】南ユダの王。二十五歳で即位。在位十一年。エジプトの王ネコにより、兄弟であるエホアハズ王に代わって王位につかせられ、エジプトに貢物を納めるための税を国民に課した。その後バビロンに征服されその配下につくも、三年後に反逆。結果、…

エホアハズ王

【エホアハズ王】南ユダの王。エジプトとの戦いで戦死した父王ヨシヤに代わり、二十三歳で即位。在位はわずか三ヵ月であったが、その間、彼は神の目に悪を行ったとされる。エジプトの王は彼を捕らえ、しばらく幽閉した後、エジプトへと連れ去った。そして、…

ヨシヤ王

【ヨシヤ王】南ユダの王。八歳で即位。統治は三一年。神殿の補修工事に着手した際、発見された律法の書に基づき宗教改革を行う。王国から異教の偶像や祭壇、祭司、その他すべての異教的習慣を徹底的に取り除いた。また、なおざりにされていた「過ぎ越し祭」…

アモン王

【アモン王】南ユダの王。二十二歳で即位。統治期間は2年。父王マナセはその統治のはじめの自分の悪行を悔い改め、ユダから偶像や異教の祭壇を取り除いた。しかし息子のアモン王は父の悔い改めではなく、悪行に学び、再び偶像礼拝に走った。結局、彼は謀反…