夜八時、チャペルに電話がありました。
受話器を取ると、こちらが名乗る前に
「田中(仮名)です。今から二人でそちらに向かいます。」
と男性の声。
田中? 来る? 今から? 何で?
私は戸惑いました。しかし、向こうはこちらが了承済みのような物言い。
脳裏に、背広を着た若い刑事が玄関で警察手帳を見せるイメージがよぎります。
あの、どちらさまですか?
「え? 蓮(仮名)さんですよね?」
事態が飲み込めました。電話の主はよく似た番号の居酒屋に電話しているつもりだったのです。
ほっとしましたが、なぜ、私は刑事が来ると思ったのでしょう。謎です。
ともかく、私たちは、今にでも来ようとされているイエス様をいつもイメージしないと、ですね。