夜のアーケード街でトラクト配布中。ひとりの男性が何やらぶつぶつと、つぶやきながら歩いて来ました。
気になったのは遠目から見ても分かる、憎々し気な目つき。
何を言ってるのだろう?と思いつつ、前を通り過ぎるその男性に、トラクトを手渡そうとした時、絞り出すような声でこう言っているのが聞こえました。
「イオンめ~、イオンめ~、イオンめ~(以下同文)」
イオンが宮崎に来るらしいぞと、噂で聞くぐらいの頃だったのですが、すでにこんなにもイオンを憎悪しているなんて、一体何が…
と当惑しましたが、同時に、トラクトを受け取っていたら、その憎悪の束縛から解放される道が開けたかもしれないのにと思いつつ、その背を見送ったのでした。