昨年の夏にイスラエルで、約二千八百年前の物と思われる陶磁器製の像が発見されました。
見つかったのは像の頭の部分のみなのですが、実はこれ、聖書に登場する、あの人物の顔ではないかと考えられています。
その人物とは、預言者エリヤ・・・ではなく、エリヤに敵対する人物として登場する悪王アハブです。
ただ、このアハブという王様。悪い王様として描かれていますが、どこか憎めない感じの人なんですね。
ぶどう畑を譲って欲しいとイスラエルの民のひとりに願うも、すげなく断わられ、ふて寝してみたり、奥さんの尻にしかれてみたり、罪を指摘されたら、すぐに泣いて悔い改めたり、子供っぽい人でした。
そう考えると、像の顔もどことなく無邪気に見えなくもありません。