「躁(そう)うつ病〔※現在の正式名称は双極性障害〕」という病名を初めて聞いたのは小学生の頃。
学校で借りてきた本を読んでいると
「その本の著者の北杜夫は躁うつ病なのよ」
と母が唐突に言ってきたのです。
異常な気分の上下を繰り返す躁うつ病。北杜夫は次から次に突飛な発想が浮かぶ「躁」の時期には旺盛に執筆活動に励むも「うつ」の時期には布団から出て来なくなるとか。
これだけ聞くとそんなにきつい病気か?と思うかもしれませんが、5人に1人が自殺する非常に自殺率の高い深刻な病気。私も病気の症状である強い希死念慮にはとても悩まされました。
しかし、それ以上に私を悩ませたのが、救われているはずなのに何故?という戸惑いでした。
~続く~ 「精神疾病と信仰生活 第2回」(全4回予定)