聖書箇所:マルコの福音書1章1節~8節
バプテスマのヨハネはイエス様をどのようなお方として紹介したでしょうか?
1.バプテスマのヨハネ
バプテスマのヨハネが荒野に現れ、罪の赦しに導く悔い改めのバプテスマを宣べ伝えた。マルコ 1:4
マルコの福音書やヨハネの福音書のようにキリスト降誕の経緯に触れない福音書はありますが、バプテスマのヨハネの登場に触れない福音書はありません。そのことは彼が重要人物であることを示し、それは彼に初臨のキリストの到来に備える働きが委ねられていたからでした。同様に、教会には再臨のキリストに備える働きが委ねられているのです。
2.メシア像の乖離(かいり)
『おいでになるはずの方は、あなたですか。それとも、ほかの方を待つべきでしょうか』と、ヨハネが申しております。」ルカ7:20
バプテスマのヨハネ自身がイエス様こそキリストであると宣言したにも関わらず、本当にそうだろうか?と疑念を抱きました。それは彼の描いていたメシア像とイエス様のそれが大きく異なっていたからです。私たちもまたときに勝手なメシア像をイエス様に押し付けてしまうことがありますが、救いの時、救いの方法は、神に委ねなければなりません。
3.聖霊のバプテスマの授与者
私はあなたがたに水でバプテスマを授けましたが、この方は聖霊によってバプテスマをお授けになります。マルコの福音書 1章 8節
バプテスマのヨハネはイエス様のことを「世の罪を除く神の子羊」とも紹介しましたが(ヨハ1:29)何よりもまず「聖霊のバプテスマを授ける方」として紹介したことを忘れてはいけません。ですから、私たちが聖霊を受けなければ、また聖霊に満たされることを求めなければ、それはイエス様の救いをないがしろにしていることになるのです。
(2023年9月24日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)