創世記6章2節に登場する「神の子ら」とは一体どのような存在なのでしょう?
主要な二つの説は次のとおり。
①「堕落した天使」
②「セツの子孫」
ただ、旧約聖書で「神の子ら」という場合は天使を指しますし、また、普通の人間同士の結婚からは生まれないであろう巨人(ネフィリム)が誕生していることから、著者は「神の子ら」を「堕落した天使」として描いていたのではないかと思います。
天使は霊的な存在ですが、聖書中、肉体をまとって地上に現れていることもあり、創世記6章においては、堕天使たちが、神の創造の秩序を乱したことが物語られているのではないでしょうか。
また「自分の領域を守らず、暗やみの下に閉じ込められた御使い」とは彼らのことを指さしているかもしれません(ユダ6)。