私たちは、神の約束に従って、義の宿る新しい天と地を待ち望んでいます(Ⅱペテロ3:13)
創造主なる神の人類救済計画の最終的な目的は「新天新地」を創造すること、そして、それを「選びの民」に相続させることにあります。すべてはそこに向かっていることを知れば、聖書をすっきりと理解することができます。
1.相続のために子と
子どもであるなら、相続人でもあります。私たちはキリストと、栄光をともに受けるために苦難をともにしているのですから、神の相続人であり、キリストとともに共同相続人なのです(ローマ8:17)
神は私たちにイエスを救い主(キリスト)と信じる信仰によって「神の子どもとなる特権(ヨハネ1:12)」を与えてくださいました。
なぜ、神は私たちに「子としての身分(ガラテヤ4:5)」を与える必要があったのでしょうか?
それは新しい天と新しい地を相続させるための「相続権」を与えるためでした。
2.子とするために御霊を
あなたがたは、人を再び恐怖い陥れる、奴隷の霊を受けたのではなく、子とする御霊を受けたのです。この御霊によって、私たちは「アバ、父」と叫びます(ローマ8:15)
神は「相続権」を与えるために、私たちを「子」とされました。では、どのようにして、私たちを「子」とされたのでしょう。それは「御霊(聖霊)」を与えることによってです。
聖霊には、私たちに御霊の賜物を与え、御霊の実を結ばせ、と私たちの助け主として働きがあります。しかし、それよりも何よりも重要なのは「子とする」ということなのです。
3.御霊を与えるために血を
律法によれば、ほとんどすべてのものは血によってきよめられます。血を流すことがなければ、罪の赦しはありません(へブル9:22)
子とするためには、私たちのうちに聖霊(御霊)を住まわせる必要がありました。
そもそも、私たちは聖霊を住まわせる宮として造られているのです。しかし、罪咎で汚れたままでは、そこに聖霊が住まうことはできません。
だからこそ、私たちを血によってきよめるために、子羊なる主イエスを私たちのところへ遣わして下さったのです。
説教者:高森恒喜牧師
(2020年5月17日の礼拝説教要約)