Nichinan Chapel

飫肥杉香る礼拝堂 日南チャペル

世全体の罪のため

神の救済計画は人類にとどまらず、全被造物に及ぶものです。時が来れば、全てが回復され、永遠の自由の中に入れられるのです。

1.罪を犯さないようになるため

私がこれらのことを書き送るのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです(Ⅰヨハネ2:1)

ヨハネの手紙第一1章4節ではこの手紙の目的を「喜びが満ちあふれるため」と記していますが、2章1節では「罪を犯さないようになるため」と記されています。これらは別々の目的ではありません。一つです。「罪」が私たちクリスチャンの喜びの源泉である「神との交わり」を妨げるのです。私たちはどんな小さな罪でも避けるべきです。

2.とりなしてくださる方

もしだれかが罪を犯したなら、私たちには御父の前でとりなしてくださる方、義なるイエス・キリストがおられます(Ⅰヨハネ2:1)

私たちは罪を犯しやすい存在です。そのような私たちが神との交わりにとどまり続けるために大切なことが「罪の告白」であると1章の後半に記されています。2章ではさらに罪を犯した時は、神の前で私たちのためにとりなしておられるイエス様のことを想起するよう勧めます。そのことは私たちの「罪の告白」に対する確信を深めることでしょう。

3.世全体の罪のため

この方こそ、私たちの罪のための、いや、私たちの罪だけでなく、世全体の罪のための宥めのささげ物です(Ⅰヨハネ2:2)

イエス様は「世全体の罪のため」に死なれました。「世全体」とは「全人類」のことですが、神の救いは「全被造物」に及ぶことも覚えましょう(ロマ8:21)。罪は人類だけではなく、被造物にも影響を与え、全ての被造物が「滅びの束縛」の中に入れられたのです。しかし、全てが永遠の解放に入る時が来ます。それが新天新地創造の時なのです。

(2022年10月30日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)