Nichinan Chapel

飫肥杉香る礼拝堂 日南チャペル

死の恐怖から解放するため

それは、死の力を持つ者、すなわち、悪魔をご自分の死によって滅ぼし、死の恐怖によって一生涯奴隷としてつながれていた人々を解放するためでした。(ヘブル人への手紙2章14〜15節)

冒頭の「それは」は「神の御子が人間と同じ血肉のからだをもったこと」つまり「受肉されたこと」を指します。それは、悪魔を滅ぼすためであると、そして、人間を死の恐怖から解放するためであると、聖書はそう教えるのです。この聖句一つからだけでも「受肉」の出来事が、どれほど重要なものであるかを読み取ることができます。時間と空間を超越したお方が、人間の肉体の中、時間と空間という制約の中に自らを閉じ込め、そこから、私たちを解放するための扉を開かれたのです。