Nichinan Chapel

飫肥杉香る礼拝堂 日南チャペル

全てを祈りに

聖書箇所:ヨナ書1章~4章

神が預言者ヨナに最も学ばせたかったことは何だったのでしょう?

1.神の選びの不思議さ

ヨナは立って、主の御顔を避けてタルシシュへ逃れようと...主の御顔を避けて、人々と一緒にタルシシュへ行こうとした。ヨナ1:3

預言者ヨナは模範的な人物ではありませんでした。その上、敵国アッシリヤ帝国の人々を誰よりも憎んでいました。つまり、アッシリヤの首都ニネベに遣わされる預言者としては最もふさわしくないと思われる人物だったのです。しかし、神は彼を選ばれた。神はときにその使命を果たすにふさわしくないと思われる人を召されることもあるのです。

2.全てを祈りに

ところが、このことはヨナを非常に不愉快にした。ヨナは怒って、主に祈った...ああ、主よ... ヨナ4:1〜2

ヨナは決して模範的な人物ではありませんでしたが、祈りの人であったことは確かです。彼は怒りを覚えたとき、どうしたか?祈ったのです。怒りを祈りにしたのです。神は私たちに、自分のうちにある怒りや悲しみをも、祈りとして神の前に注ぎ出すことを許されています。神はそのような祈りを喜ばれることを覚えましょう。

3.神と思いを一つに

この大きな都ニネベを惜しまないでいられるだろうか。そこには...十二万人以上の人間...がいるではないか。ヨナ4:10〜11

預言者ヨナは自分の思いではなく、神の御心に服従することを学びましたが、まだ敵国アッシリヤの人々に対する憎しみを持ち続けていました。そのような彼に神は自分が全ての人間を愛していること、そして、ヨナにもその思いを共有することを願われていることを示されました。神は私たちにもまたそのことを知って欲しいと願われているのです。

(2023年8月13日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)