聖書箇所:イザヤ書54章2節
教会が成長するために大切なことは何か、ということを確認していきましょう。
1.幕を張り
安らかな住まい、移ることのない天幕、エルサレムを見る。その杭はとこしえに抜かれず、その綱は一本も切られない。イザヤ書33章20節
上記箇所では「天幕」は「エルサレム」の象徴です。イザヤ54章2節の「天幕」もまたエルサレムの象徴と捉えてもよいでしょう。そうであるなら、それはまた教会、神の国の象徴として捉えることもできます。神はこの神の国を拡大することを願い、そのために「綱を長くし、杭を強固にせよ」(イザ54:2)と私たちに命じておられるのです。
2.綱を長く
わたしは人間の綱、愛の絆で彼らを引いてきた。わたしは...彼らに手を伸ばして食べさせてきた。ホセア書 11章 4節
天幕を張り伸ばすための「綱」とは何か?それは「愛」です。神の国の完全な成就とは、「あなたがたは互いに愛し合いなさい」との教えが完全に実現した世界の出現です。もし、教会において「愛」がないがしろにされているなら、それは教会の存在目的を見失ってしまっているといっても過言ではありません。愛を最高の目標としましょう。
3.杭を強く
私は、自分に与えられた神の恵みによって、賢い建築家のように土台を据えました...その土台とはイエス・キリストです。Ⅰコリ3:10〜11
どんなに幕が広くても、どんなに綱が長くても、杭が固く打ち込まれていなければ、天幕は強風にあおられて倒れてしまいます。私たちはイエス様という土台にしっかりと打ち込まれなければなりません。「わたしがあなたがたを愛したように」(ヨハネ13:34)とあるように、キリストの愛を知らずして、人を愛することはできません。
(2024年1月7日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)