Nichinan Chapel

飫肥杉香る礼拝堂 日南チャペル

断食について

聖書箇所:イザヤ書58章3節~7節他

聖書に断食の意味と目的と実際を学んでいきましょう

1.断食の期間と種類

それからイエスは...四十日四十夜、断食をし、その後で空腹を覚えられた。マタイの福音書 4章 1〜2節

聖書に記録されている断食の期間は四十日から半日程度までと様々です。中には長期間の断食で食べ物だけでなく、水さえ飲まない例もありますが、それはあくまでも超自然的なものです。断食中、最低限、水は飲む必要がありますし、長期間の断食では塩分もある程度取る必要があります。また、前後の減食、復食の期間も重要です。

2.断食の目的

私は...断食を布告した...神の前でへりくだり...子どもたちと...道中の無事を神に願い求めるためであった。エズラ記 8章 21節

旧約聖書では、断食は悲しみや悔い改め、また嘆願の念の最大限の表現として散見されます。新約聖書では宣教活動を始められる直前のイエス様の四十日断食、また初代教会では聖職者の任命の際に断食が行われたことが記録されています。彼らは断食を伴なう祈祷が霊的領域において、力ある働きをすることを体験的に知っていました。

3.断食の本質

断食とは...悪の束縛を解き...虐げられた者たちを自由の身とし、すべてのくびきを砕くことではないか。イザヤ書 58章 6節

断食を伴なう祈祷は私たちに自由をもたらすためにあると考えることができます。それは肉欲からの自由であり、また、それをもって、私たちを惑わし、束縛する悪魔、悪霊からの解放です。私たちは人に見せるためにでもなく、自己満足のためにでもなく、主にある自由を勝ち取るための有効な手段として、断食の祈りを用いるのです。

(2024年3月24日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)