「反キリスト」の出現は「終わりの時代」のしるしであると聖書は教えます。惑わされないためにも「反キリスト」に対する理解を深めましょう。
1.キリスト者共同体から離脱した者たち
彼らは私たちの中から出て行きましたが、もともと私たちの仲間ではなかったのです。(Ⅰヨハネ2:19)
「反キリスト」とはキリスト教を敵視する未信者たちのことではなくもともとはキリスト者として共同体に加わっていた人たちでした。詳訳聖書は「(彼らは本当に新しく生まれて、霊的な変化をしていなかったので)実のところはじめから私たちの仲間ではなかったのです」と、彼らが共同体を離脱した霊的要因を新生体験の欠如としています。
2.偽りの教理を信奉する者たち
だれでも、「先を行って(行き過ぎをして※3版)」キリストの教えにとどまらない者は、神を持っていません。(Ⅱヨハネ1:9)
「反キリスト」と呼ばれる者たちがキリスト者共同体を離脱した目に見える具体的な理由。それを詳訳聖書は「彼らは偽りの教理を教えて出て行った」とします。正統的な教えにとどまる新生体験をしているクリスチャンは、その教えを守るため、異端の教えに惑わされた新生体験をしていないクリスチャンと袂を分かたざるを得なかったのです。
3.御父と御子を否定する者たち
イエスがキリストであることを否定する者...御父と御子を否定する者、それが反キリストです(Ⅰヨハネ2:22)
反キリストは「偽りの教え」によって御子を否定します。つまり、イエスがキリストであることを否定するのです。ある者は自分こそキリストだと、ある者はあなたこそキリストだと、ある者たちはキリストは神ではないと言うでしょう。しかし、私たちは確信します。ナザレのイエスこそまことの神、まことの人、私たちのただひとりの救い主です。
(2023年1月22日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)