聖書箇所：ゼカリヤ書９章９節、マタイ２１章１－１１節
ゼカリヤ書のメシヤ預言の成就について学びましょう
１．柔和な者で、ろばに乗って
見よ、あなたの王があなたのところに来る。義なる者で、勝利を得、柔和な者で、ろばに乗って。ゼカリヤ書 9章 9節
メシヤ（救世主）は、ろばに乗って来られるという預言は、イエス様が子ろばに乗ってエルサレムに入城されたことで成就（マタ21:1-11）しました。「ろばに乗られた」ことは、苦難のしもべとしてのメシヤを象徴する行為として捉えることができます。イエス様は私たちを救うために、自らを誰よりも低くされたのです。
２．尊い価...銀三十を
それを陶器師に投げ与えよ。わたしが彼らに値積もりされた、尊い価を。」そこで私は銀三十を取り... ゼカリヤ書 11章 13節
上記の預言は、イスカリオテのユダが銀貨三十枚でイエス様をユダヤ人指導者に売り渡したこと（マタ26:15）、また、その銀貨が最終的に陶器師の畑を買うために使用されたこと（マタ27:6）によって成就しました。イスカリオテ・ユダの裏切りも、イエス様に敵対するユダヤ人指導者たちの思惑もまた、メシヤ預言の成就につながったのです。
３．オリーブ山の上に
その日、主の足はエルサレムの東に面するオリーブ山の上に立つ。オリーブ山はその真ん中で二つに裂け...ゼカリヤ書 14章 4節
先の2つの預言は初臨のイエス様の身に実現したものですが、上記の預言は近い将来、再臨のイエス様の身に起こることです。初臨のイエス様はオリーブ山から昇天され、弟子たちはそれを見送ったのですが、その弟子たちに御使いが現れ、イエス様は再び同じようにして、地上に帰って来られると預言したのです（使徒1:11）。
(2024年3月10日の礼拝説教要約 説教者：高森恒喜牧師）
