Nichinan Chapel

飫肥杉香る礼拝堂 日南チャペル

畳と畳の間

人間は三歳の頃までの記憶しか辿れないそう。確かに自分の記憶を遡ってみても、完全に想起されるのはその頃までです。

しかし、それ以前で、私の視覚と触覚に残る記憶があります。それは私がまだハイハイをし始めたばかりの頃。

その頃の私の趣味は畳と畳の間の隙間をほじくり返すことだったようです。後から母に聞くと、そのおかげで隙間に挟まっていた小銭などが取り出されたりして、貧しかったので助かったとか。

その時の畳縁の模様と、畳の間をほじくり返す指の感覚。それを私は覚えているのです。だから何?って話しです(笑)

ちなみに「神の指」は「神の力」の象徴。神の力は赤子のような「弱き者の指」をとおしても現わされることを覚えましょう。