聖書箇所:サムエル第一14章他
ヨナタンにみられる、勇気と謙遜と忠実の源を知りましょう
1.勇気
多くの人によっても、少しの人によっても、主がお救いになるのを妨げるものは何もない。Ⅰサムエル14:6
サウル王の長男、王子ヨナタンは非常に勇敢な人でした。道具持ちとたったふたりでペリシテ軍の陣営に奇襲攻撃を仕掛け、窮地に陥っていたイスラエル軍を大勝利へと導いたこともありました。その勇気は神に対する全幅の信頼に基づくものでした。弱いから神に頼る、それも真です。しかし、頼るからこそ強くされる、これもまた真です。
2.謙遜
あなたこそ、イスラエルの王となり、私はあなたの次に立つ者となるでしょう。Ⅰサムエル23:17
ヨナタンは正統な王位継承者で、その資質においても非の打ち所のない人でした。しかし、その彼が父王サウルに命を狙われ荒野を彷徨するダビデに向かい「あなたこそ王になるべき人だ」と明言するのです。どうして、そのように迷いなく言うことができたのでしょうか?それは、彼が自分の欲望にとらわれず、神の御心を求める人だったからです。
3.忠誠
サウルもヨナタンも、愛される、立派な人だった。生きているときも死ぬときも、二人は離れることはなく...Ⅱサムエル1:23
ヨナタンはペリシテ軍との戦いにおいて、サウル王とともに戦死しました。彼は最後までサウルを父として、そして、王として忠誠を尽くしたのです。自分を殺すことを二度も決意した父親にです。それはなぜか?それはヨナタンがダビデと同じく、サウルがどうあろうと、神に油注がれた王であることを認めていたからにほかなりません。
(2023年12月3日の礼拝説教要約 説教者:高森恒喜牧師)